経鼻内視鏡・CT検査・大腸内視鏡
NBI光・経鼻内視鏡について
ヘリコバクター・ピロリの除菌が2013年2月末から慢性胃炎に対して保険適応となっていますが、内視鏡を行って、胃炎の確認を行うことが必要とされています。
経鼻内視鏡で胃炎であること、癌でないこと、ピロリ菌がいることを確かめて、除菌治療をされることをお勧めします。
口から入れる内視鏡に比べて、断然楽な、鼻からの内視鏡が好評です。
NBI光で観察する経鼻内視鏡も導入しており、胃はもちろんのこと、食道の早期がんの発見に威力を発揮します。
患者さんにはやさしく、正確な診断の極細4.9mmの経鼻内視鏡検査。
これまで、のどが苦しくて内視鏡はこりごりと思っていた方、苦しいのではないか、とためらっている方に、お勧めします。
経鼻内視鏡は、両方の鼻に局所麻酔剤をスプレーして行います。
鼻の痛みはほとんどありません。(鼻の通り道などにより、個人差はあります。)
口からの内視鏡と違って、舌をおさえないので、嘔吐反射「オエッ」という不快感が、非常に少ない内視鏡検査です。
できれば眠っている間に検査を受けたいという方には、鎮静下の内視鏡も施行いたします。
鼻からのカメラはこんな風に入ります
↑鼻の入り口です。
↑総鼻道(中鼻甲介[ちゅうびこうかい]ルート)という通り道です。
↑のどに入り、気管と食道の入り口が見えてきました。
↑食道に入っています。
↑経鼻NBI内視鏡では、簡単な操作で観察光を変換し、色調の変化から、早期の食道がんを発見しやすくなりました。赤い線から手前が早期の食道がんの範囲です。
注1)鼻からの挿入に無理があるようなら、鼻用の細いカメラで口から挿入することになります。
注2)血液を固まりにくくする、心臓や脳血管の薬をのんでいる方は、鼻からの挿入ができないことがあります。
注3)口からの胃カメラを希望される場合には、もちろん御希望に添って行います。
また、出血やポリープ処置など、鼻からのカメラが適さない場合には口からのカメラを行います。
胃内視鏡の当日検査について
当院では、胃内視鏡検査を予約なしに当日実施することが出来ます。
下記の注意事項を確認の上、ご来院ください。
注意事項
- 適切な検査を行うため、検査前日の午後9時〜検査開始までお食事はご遠慮ください。
- 前日の夕食は固い食べ物は避け、消化のよいものを午後9時ごろまでにお済ませください。
※就寝前のお薬の服用については、いつもどおりお飲みいただけます。 - 検査の当日は、何も食べずにお越しください。
朝に水をコップ1〜2杯程度お飲みいただくと、胃の中が見えやすくになります。
CT検査について
2010年10月から16列マルチスライスCTを稼働
脳、胸部、腹部のCTが短時間で精密に撮影できます。
腹部単純CTならば、10秒x2回の撮影で、上腹部から下腹部まで検査できます。
TOSHIBA Activion 16 Rows Multislice CT
こんなドクターやパラメディカルはいませんが、膵癌や肝癌の早期発見に造影CT検査も行っています。
大腸内視鏡について
健診で「便潜血が陽性」と言われた方は、一度、大腸内視鏡をなさることをお勧めします。
ポリープや癌が見つかることが多く、早期発見、早期治療につながります。
大腸内視鏡は、大腸にある便をきれいにして行いますので、事前の準備が必要です。
通常、特別な痛み止めを使用せずに、実施できる検査ですが、
痛みに敏感な方、過去の大腸内視鏡で痛みが強かった方には、
鎮痛剤を点滴しながら、検査をする方法もあります。一度ご相談ください。
大腸内視鏡で、ポリープが発見されると、NBI光で拡大観察して、腫瘍の性質が診断できます。
このポリープは良性の腺腫でした。このあと、すぐに切除にかかることができます。
大腸内視鏡の準備
お腹の具合がおかしいと思ったり、便の健診で要チェックとされた方、まずは、当院の外来を受診ください。
大腸内視鏡の概略と準備についてご説明します。
- 検査前日に、避けていただきたい食べ物があります。検査に影響することがありますので。
- 検査前夜に下剤の錠剤をのんでいただきますが、通常、強い下痢はおこりません。
- 検査当日、1リットル程度の水溶性の下剤をゆっくり飲んでいただきます。
お近くの方であれば、ご自宅で飲んでいただけるようにすることも可能です。 - 3〜5回ほど排便があり、水に近い便になってくれば、検査が可能です。
- 検査に要する時間は15分から20分ほどです。
ポリープの治療をする場合は、もう少し時間がかかることがあります。
また、ポリープの治療をした場合、一泊入院していただくことが多いです。 - 検査のみの場合、終了すれば食事もとれます。
まだ水様の便が出るので無理をしないようにしてください。
大腸内視鏡リラックスルーム
安心して大腸内視鏡の準備をしていただくため、リラックスルームを3室用意しております。
プライバシーに配慮し、ゆったりと過ごしていただけます。
検査の後、ベッドで横になって、休んでいただくことも、もちろん可能です。
大腸内視鏡当日検査
大腸の当日検査については、便通の状況などにより当日の検査は困難な場合があります。
詳しくは一度お問い合わせください。
TEL:088-823-7433
大腸がん検診について
高知市の大腸がんの個別検診を当院で受けられます。便の血液反応(便潜血)を調べる検査です。
受診は無料。高知市に住民票のある方で40歳以上の方が検診の対象です。